陣痛~出産を経て、骨盤痛(坐骨痛、恥骨痛、尾骨痛etc)があると訴える方がいますが、陣痛や出産時の衝撃など時期は人によってさまざまです。
出産の経過は、母体の姿勢や体重だけではなく、安産か難産であったかや産道の赤ちゃんの通り方、吸引分娩の有無、会陰切開の有無などあらゆる点でそれぞれ異なります。赤ちゃんの出産過程や妊娠中の骨盤の状態によって出産時の状況は骨盤周辺へ影響する可能性はとてがとても大きいのです。例えば切迫早産(早産の一歩手前で予定よりも早く赤ちゃんが出てきそうになること)では、子宮収縮が頻繁に起こり、痛みを感じ、子宮口が開きはじめるため症状によって変わりますが、安静を要するため寝る状態が長くなり、そのため骨盤の歪みは生じやすくなります。また筋力も落ちてしまうため立っている時や座っている時の姿勢を適切にキープすることが難しくなります。それ以外にも、難産だった場合は、実際に骨盤(寛骨・仙骨・坐骨・恥骨)の歪みを生じたり、尾てい骨の変形を起こしたり、過度な靭帯の伸びが戻らずに痛みを生じることもあります。また、やや大きめの赤ちゃんだった時に長引いた分娩の後などは、お母さんの骨盤が大きく開き、恥骨が離れてしまうこともあります。
※あまりにも強い痛みがある場合は骨折などの可能性もありますので早めに病院を受診しレントゲンなどの検査をしてもらいましょう。