上腕骨外側上顆炎【テニス肘】

このようなお悩みはありませんか?
  1. 肘の外側が痛む
  2. 肘を伸ばせない
  3. タオルを絞る、ドアノブを回すなどの動作で痛む
  4. 外側上顆炎と診断された

上腕骨外側上顆炎とは?

上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつ がいそくじょうかえん)とは、肘の外側にある「上腕骨外側上顆」という部分に炎症が起きる疾患で、一般的にはテニス肘(テニスエルボー)として知られています。


🔍 原因

上腕骨外側上顆には、手首や指を伸ばす筋肉(伸筋群)の腱が付着しています。これらの筋肉の使い過ぎにより、腱に微細な損傷や炎症が起きて発症します。

  • 繰り返しの手首・肘の動き
    • テニス、バドミントン、ゴルフなど
    • パソコン作業、家事、工具使用などの日常動作
  • 中高年層に多い(40〜50代に多く見られる)

一般的な治療法では

保存療法(多くはこれで改善します)

  • 安静(動作の制限)
  • アイシング、湿布、消炎鎮痛薬の使用
  • ストレッチや理学療法(リハビリ)
  • テニスエルボーバンドの装着

その他の治療

  • ステロイド注射(痛みが強い場合)

なかなか改善しにくい上腕骨外側上顆炎

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)がなかなか改善しにくい理由はいくつかあります。以下に、代表的な要因を詳しく解説します。


🔁 1. 原因となる動作を続けている

  • テニスやゴルフ、パソコン作業、調理、育児、清掃など、日常生活や仕事で肘や手首を酷使し続けていると、患部が回復する前に再び負担がかかって炎症が悪化します。
  • 本人が「大したことはない」と思って無意識に繰り返す動きが治癒を妨げます。

🧱 2. 腱の血流が乏しく回復しにくい

  • 上腕骨外側上顆に付く腱は、血流が少ない部位のため、自己修復能力が低いです。
  • 一度損傷すると、**慢性的な変性(腱の質の劣化)**が進みやすく、なかなか元通りにならないケースがあります。

🧬 3. 炎症ではなく変性が主体の場合

  • 実は多くの慢性例では、「炎症」よりも腱そのものの**変性(腱の組織の劣化・変形)**が起きていると言われます。
  • この状態は「腱障害(tendinosis)」と呼ばれ、単なる炎症よりも回復に時間がかかることが多いです。

⏳ 4. 安静や治療が不十分

  • 「少し良くなったから」と治療を中断したり、テニスエルボーバンドやストレッチなどの継続的なセルフケアを怠ると、再発しやすくなります。
  • 短期間での改善を期待しすぎて、焦って動かしてしまうのもよくあるパターンです。

🏋️ 5. 筋力不足や身体の使い方の問題

  • 前腕の筋力が不足していたり、手首や肩の使い方に偏りがあると、肘に負担が集中してしまいます。
  • 正しいフォームや筋バランスの回復が重要なのに、それにアプローチできていないと、根本的な解決にならず再発します。

🚫 6. 誤った自己判断・セルフケア

  • 間違ったストレッチやマッサージ、過度なアイシングなど、適切でない対処をするとかえって悪化することも。
  • 整形外科や理学療法士の専門的な指導を受けていない場合、回復が長引くリスクがあります。

外側上顆炎に有効とされる体外衝撃波治療

神戸市東灘区にある整骨院KAIでは【外側上顆炎に有効な体外衝撃波施術】を提供しております。

体外衝撃波治療(ESWT:Extracorporeal Shock Wave Therapy)は、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)に対して有効とされる治療法の一つです。なかなか治らない慢性例に特に使われます。


💥【体外衝撃波治療が有効な理由】


1. 🔄 腱の変性を刺激し、自然治癒力を活性化

  • テニス肘の慢性期は「腱の炎症」ではなく「腱の変性」が主な原因です。
  • 体外衝撃波は、患部の変性した腱に**微細な損傷(マイクロトラウマ)**を意図的に与えることで、
    • 修復反応を促進
    • 血流の改善
    • 成長因子の分泌(組織再生の促進)
      を引き起こします。

2. 🧠 痛みを感じにくくする神経効果

  • 衝撃波によって、痛みの神経伝達を抑制する効果があるとされています。
  • 特に「C線維」という慢性痛に関係する神経が鈍感になることで、痛みが軽減することが報告されています。

3. 🩸 局所の血流改善

  • 腱や筋膜など、慢性障害が起こる部位は血流が乏しいです。
  • 衝撃波により新生血管(新しい毛細血管)の形成が促され、組織の代謝が改善。
  • これにより、栄養と酸素が届きやすくなり修復が進みます

4. 🧬 非侵襲的で、副作用が少ない

  • メスを使わず、注射もせずに治療できるため、体への負担が非常に少ないのが大きなメリット。
  • 繰り返しの施術が可能で、他の治療で効果がない場合の選択肢としても注目されています。

整骨KAI御影院 院長 池田祐介

執筆者:柔道整復師 整骨KAI御影院 院長 池田祐介

最高のホスピタリティを提供する事、施術を受けられた方に驚きと感動を与え続けることを常に心がけております。

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